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<血液・体液用薬>
止血剤
セルロース系製剤
?@オキシセル(線型:5.1cm×2.5cm×2.5cm)
?Aスポンゼル(ガーゼ型:5cm×2.5cm)
?Bオキシセル(ガーゼ型:7.6cm×7.6cm)
?@?Bは綿布ガーゼを酸化させたもので、?Aはゼラチンの溶液をスポンジ状にしたものである。血液に触れると膨張し、暗褐色−黒色の粘膜性の塊となり、出血面に速やかに粘着して止血する。
適応:創傷出血、鼻出血、抜歯後出血。
用法:1. 創面・創腔の消毒を厳重に行う。
2. 出血創面をガーゼ型で扱い、出血多量のときは多少圧迫して包帯を施す。
3. 創腔に線型を挿入する際、挿入後膨張するので詰めすぎないように注意する。
4. 創腔がひどく汚染していて、消毒しても感染の心配があれば、抗生剤を服用する。
5. 止血剤は呼吸されるので、強いて取り除く必要はない。
注意: 取り扱いは無菌的に行う。開封後の未使用分は廃棄する。
保管: 遮光・25°以下に保存。
<歯科口腔用薬>
咽頭塗布剤
?@ルゴール液(複方ヨードグリセリン液)
?Aビコンストリーム(10ml)
ヨウ素・ヨウ化カリウムなどの配合剤で、殺菌作用を有する。
適応:咽頭炎、扁桃炎、口内炎、歯肉炎など。
用法:?@綿棒に浸して、患部に塗布する。?Aは直接患部に噴射する。
保管:遮光、室温保存。
歯科用鎮痛鎮静剤
新今治水(4ml)
むし歯に対する消毒・殺菌・鎮痛・制臭作用。
適応:むし歯の消毒・鎮痛。
用法:小綿球にひたし、局所に塗布する。窩洞(ほら穴)に詰めてもよい。
保管:遮光保存。
窩洞仮封剤
キャビトン(水硬制仮封剤・30g)
添付説明書参照。
適応:むし歯の窩洞(ほら穴)に充填する。唾液あるいは水分により1−2分間で固まる。
用法:新今治水の適量を滅菌小綿球または綿繊維にしみ込ませて、窩内あるいは根管内に挿入し、ついでキャビトンで仮封する
<消化器管用薬>
洗腸剤
グリセリン製剤
?@グリセリン洗腸液50%
?Aイチジク洗腸(30g)
直腸を強く刺激して排便を促す。そのほか湯せんて滅菌し、導尿を行う際にカテーテルの滑剤として使用する。
適用:便秘。
用法:?@体温程度に温めた50%溶液を直腸に注入する。?A30gで効果がみられないときは、さらに同量を追加注入する。

 

 

 

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